『生命の誕生と進化 ~生物の構成元素(ミネラル)~』

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2008.04.21号

~ 目次 ~

はじめに

身体を動かしやすい季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

新年度を迎えて、新たな気持ちでスタートした方も多いかと思います。

プレッシャーのかかる季節でもあり、
「気合」だけでは乗り越えるのが難しい局面も有り得るでしょう。


休日などを有効利用し、
適度に身体を動かし、
気分転換でストレスをコントロールしましょう!

「五月病」とは無縁の身体作り・・・のために。


早速ですが、
その気分転換の一環として、
またまた、生命の誕生以降について・・・大まかな流れを少し。


以下本文です。

生命の誕生と進化

※現在「有力な説」という位置づけのものもありますので、将来的には天動説が地動説にひっくり返ったような事実や理論が判明するかも知れません。

※便宜上、元素・原子・ミネラルは同じものとして表現することがあります。

原始生命誕生と進化

原始生命は無機物(元素)から生成されていますが、海に溶け込んだミネラルも利用しながら進化しています。大まかな進化の流れを追ってみましょう。

約40億年前に、無機物から有機物が生成された!

まずは、アミノ酸核酸の塩基糖化合物など。

その後、RNA(リボ核酸)DNA(デオキシリボ核酸)などもできた。

※すでに、リンなどのミネラルが利用されている。

海の中で有機物が集合し、高分子化が進み、経緯はよく分からないが、それが膜で包まれた。

約38億年前に、細菌(バクテリア)の誕生!

デモ、DNAは膜で包まれてない単細胞生物

※ちなみに、ウイルスは自身単独では生活できないため、細菌より後に出現したと考えられている。

約21億年前に、真核生物の誕生!

核が膜に包まれた単細胞生物、なので神経細胞もまだない。

約10億年前に、多細胞生物の誕生!

神経細胞など、機能分担する細胞も合わせもつようになった。

約6億年前(先カンブリア時代)から、背骨のような硬いつくりの生物が出現し始めた!

化石として残ったり、目に見える大きさなのでわかりやすい。

以降の進化は・・・機会があれば・・・特集します。

生物の構成元素(ミネラル)

生物を構成する元素は、海水の構成元素と似ていることが分かっています。

海水中で生命が誕生したことの裏づけにもなっていますが、海水に含まれる元素(ミネラル)を最大限生かしながら進化してきたと考えられています。

生物の構成元素には、
水素・酸素・炭素・窒素の他、

私たち人間の生体ミネラルとして、
カルシウム・リン・硫黄・ナトリウム・塩素・マグネシウム・モリブデン・亜鉛・鉄・バナジウム・銅・マンガン・コバルト・・・などがあります。

これらのミネラルは、骨などの構成要素としてはもちろんですが、細胞の化学反応を担う金属酵素(ミネラルを含むたんぱく質の一種)として重要な働きをしています。

エンジンに例えれば、燃料に点火するプラグのようなもので、着火しないことには細胞内の化学反応も起こらないということになります。

海から陸上に進出しても、生物にミネラルは欠かせない!

生物の大分類

現在、数千万種類の生物がいると予測されていますが、いずれも遺伝子をもっています。誕生後、何億年もあまり変わらない生物、とてつもなく進化した生物などなど多種類が地球上に共生しています。

  • 生物の大分類
  • 細菌(バクテリア、藍藻・クラミジアなど)
  • 原生動物(アメーバ・ゾウリムシなど)
  • 植物(草・木など)
  • 動物(人間を含む脊椎動物・昆虫など)
  • 菌類(きのこ・カビなど)

※ウイルスは寄生しないと生きられないので、生物とは考えられていない。デモ、「物」とも考えづらい・・・。とらえかた次第のようです。

進化のトピックス

進化のトピックスも色々あるかとは思いますが、筆者の好みで2点ほど。

細胞にはDNAがもう一つ!

私達の細胞にDNAがあることはご承知の通りですが、細胞小器官として含まれているミトコンドリアの中にも独立したDNAがあります。

これは、進化の過程である細胞が、他の細胞を取り込んで機能を共有化したと考えられています。

また、同じように植物細胞の中にある葉緑体にも独立したDNAがあります。

むかしむかし、アメーバや私達の身体にある免疫細胞「マクロファージ」のような貪食作用で、他の細胞を取り込み、一緒に働かせるようにしたのでしょうか。

消化してしまわずに、そのまま一緒に働いているというのが・・・スゴイ!

脳の進化三段飛び!

人間の脳は、千数百億個の神経細胞が中心になってできていますが、
1)古皮質(は虫類の脳)
2)旧皮質(旧哺乳類の脳)
3)新皮質(新哺乳類の脳)
という三層に分かれています。

名前で想像できるように、各段階を経ながら進化してきたようです。

古皮質・旧皮質は、食欲・性欲などの本能。

新皮質は、感覚や思考などの知的機能。

ミクロな生命体と人間

話がそれますが、単細胞生物と人間のかかわりについても少し。

生物の生命活動が、食物連鎖として成り立っていることもご承知の通りです。

私たち人間が食物連鎖の頂点にいるようですが、考え方によっては意外とそうではない・・・カモ。

ナゼ?

私たち人間には、腸内をはじめとして、100兆個にも及ぶ細菌(バクテリア)が住んでいる。

ウイルスも、どれくらいか分からないけど、やっぱり住んでいる。

バクテリアやウイルスが生存するために、暖かくて暮らしやすい家や栄養を提供している。

体調を整えてくれるバクテリアもいるけど、家が崩れそうになると(体調が悪くなると)、急に増殖を始めて家主を攻撃するものもいる。

食物連鎖の頂点は、実はこのミクロな生命体・・・だったりして?

「人間が食物連鎖の頂点」・・・というためには、

日頃から免疫力を高めて、
ミクロな生命体に打ち勝つ、・・・必要があるようです。

※細菌とウイルスについては、超ミネラル水通信 Vol.36『ウイルスと細菌の特徴と症状』もご参照ください。

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一般のニュース記事から

 「治療に光、がん転移のメカニズム一部解明」島根大など(4/4)

がん細胞の転移は、生命活動に必要なエネルギーを合成する働きを持つミトコンドリアDNAの突然変異が原因のひとつであることを、島根大医学部生命科学講座の本間良夫教授らの研究グループが発見し、4日の米科学誌サイエンス電子版に発表した。転移のメカニズムが解明されたことで、がんを抑制する効果的な治療法の開発につながると期待されている。

千葉県がんセンター、筑波大との共同研究で、マウスのがん細胞を使用して 実験。転移能力の高いものと低いものの2種類のがん細胞を用意し、双方の核DNAとミトコンドリアDNAを交換した。するとできた細胞の転移能力は、ミトコ ンドリアDNAがもともとあった細胞の転移能力と一致。転移のしやすさは、核DNAではなく、ミトコンドリアDNAに左右されることが判明した。

ヒトの乳がんと子宮頸がんの細胞を使った実験でも、同じ仕組みを確認した。

さらにマウス実験では、ミトコンドリアDNAの塩基配列を解析。ミトコンド リアDNAが突然変異を起こすとエネルギー合成力が低下して活性酸素の産出量 が増加。この活性酸素が核DNAに影響し、転移能力の獲得につながっていた。

また抗酸化剤処理で活性酸素量を抑制すると転移能力が抑制されることも突きとめた。今後島根大を中心にヒトのがん細胞での検証を進め、がんが転移する可能性の診断法や転移能力獲得を抑制する方法を研究する。本間教授は「この発見はがんの転移をコントロールする大きな手がかり。検証を重ねれば新たながん治療法の開発につながる」としている。(産経新聞)

⇒前にも触れたように、細胞内にはDNAやミトコンドリアが含まれます。そして、 そのミトコンドリアの中にもさらにミトコンドリアのDNAが含まれています。

これが「細胞の進化の過程で、他の生物を取り込んで共生を始めた」という考えの背景になっています。

いずれにしても、待ち望む方が大勢いらっしゃるので、がん転移のコントロ ールが早く実現されることを期待します。

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その他

 あとがき

現在も生物は進化していると思われます。

場合によっては、人間が一番進化しているのかもしれません。

いや・・・もしかして・・・後退してる?

少なくとも、鳥インフルエンザ(H5N1)のようなウイルスに、負けないくらいの早い進化(突然変異)で、免疫力が強化できれば・・・いいのですが。

さまざまな生物のバランスで成り立っている地球、人間だけに好ましい突然変異であることを望むことは、都合が良すぎるでしょうか?

心身ともに健康を目指して、次号もよろしくお願いします!


超ミネラル水通信・発行者

発行:エリアリンク社 代表 大久保隆

~ 記事中の一つでも、健康管理のお役に立てれば幸いです ~


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