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2010.04.26号
温度変化についていくのが大変な今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回も食生活や体重管理がテーマですが、
その前に・・・。
法然
親鸞
一休
蓮如
天海
沢庵
という名前を聞いて、
皆様はどのようなことを想像されるでしょうか?
名前 | 年齢 | 時代 |
---|---|---|
法然 | 79歳 | 約7~800年前の平安・鎌倉時代 |
親鸞 | 89歳 | 約7~800年前の平安・鎌倉時代 |
一休 | 87歳 | 約500年前の室町時代 |
蓮如 | 84歳 | 約500年前の室町時代 |
天海 | 107歳 | 約400年前の室町時代~江戸時代 |
沢庵 | 72歳 | 約400年前の安土桃山時代~江戸時代 |
名前は皆様ご存知の有名なお坊さんたちです。
思いつくまま数名ピックアップし、年齢を列挙してみました。勉強不足の筆者は・・・今更ながら驚いています。 なんとまあ・・・長生きされていることでしょう! 文明が今ほど発達していない昔でも、かなり長生きしている人は多かったのです。
現代は、食べ物があふれ、医療技術も進歩したので元気に長生きできる?
昔は、食べ物も少なく、医療も発達していなかったので短い寿命だった?
上の表を見ると、現代の環境や生活習慣、そして薬を含めた医療に対して今更ながらですが・・・疑問を持ってしまいます。
現代は、
環境 | ストレス社会 |
---|---|
食物 | 身体に必要なものの不足、不要物の氾濫(バランス欠如) |
医療 | 感染症など急性疾患ではすばらしいが、癌など生活習慣病では? |
といったところでしょうか。
食べ物でいえば、今のところ食糧不足による飢饉のようなことは考えづらい時代ですが「栄養バランス飢饉」の時代なのかもしれません。
今スグ、
西洋志向一直線を見直し、
日本の伝統食に立ち返りましょう!
明日の子供たちのためにも・・・。
続きは・・・あとがきで。
以下、本文です。
前回の第1章に続く、第2章です。
皆様からお寄せいただいる『人に教えてもいい私の体重管理法』を20件ピックアップしてご紹介いたします。
3年前にも特集したのですが、一番反響が大きいテーマのようです。そして、驚いたことに(筆者が分析をサボっていたからですが・・・)他のテーマに比べ、お寄せいただく方の年齢層が、30歳以上の方が圧倒的に多いのです。やはり、体重管理が日々の体調に影響しやすい年齢だからかと思います。その分、内容に重みが加わります。
皆様の健康管理に、きっと役立つものと確信いたします。
【内容について】
まずは、当テーマについてお寄せいただき厚く御礼申し上げます。
※リアルさを保つ為、文面加工はなるべく行わないでご紹介しています。
01 | 食べ過ぎたときはときどき食事を抜き胃を休める。なるべく姿勢をよくし、体をひねる。(40代、女性) |
---|---|
02 | 夕食は、お豆腐。18時以降は、食品を食べない。(40代、女性) |
03 | 腹八分目の食事と間食をしない。家の掃除をなるべく毎日してこまめに体を動かす事。買い物は徒歩か自転車で行く。(40代、女性) |
04 | 毎朝起きたら必ず計り、増えている時はその日一日食べ過ぎに気をつける。(60代、男性) |
05 | 間食をしない。(60代、男性) |
06 | 自家栽培野菜を十分に取り、酵素玄米食を取り入れ、微量必須元素のミネラルや必須ビタミンなど、栄養のバランスを取るように心がけています。(70代、男性) |
07 | 有酸素運動を定期的に続けると、かなり良いとおもいます。1か月続けて、とりあえず4cmウエストを減らしました。・・・すみません、自慢です。(50代、男性) |
08 | ボーダーを越えたら節食する(40代、女性) |
09 | 食事のはじめは必ず野菜から食べる事。(40代、女性) |
10 | 野菜を多く摂ること、通勤や会社の階段なども含めてなるべく歩くこと、週末には2時間程度の運動をすること(私の場合にはサイクリングコースを自転車で走っています。(40代、男性) |
11 | 私の管理法は毎日歩く事です。たくさん食べて歩かないと、10kg位太った時が有ります。これはいかんと思い、病院で血液検査したらコレストロール値が高いと診断され、先生から毎日1時間位歩けと言われました。それから毎日1時間歩いたところ8か月位で68kgから58kg(身長168cm)まで減少しました。それ以後毎日30分は歩くようにしています。それと飽食はいけませんね。腹八分目です。(50代、男性) |
12 | いつもはいているジーンズのウエストがきつくなったら、運動・食事に気を使います。普段からとにかく歩くようにしています。(40代、女性) |
13 | 私は週に1日1時間トレーニングジムと週に30分ウォーキングをやっております。1年を通して、常温の水をペットボトルに入れて持ち歩いて飲んでおります。(50代、男性) |
14 | あまり炭水化物、油分の多い食事をしないようにしている。(70代、男性) |
15 | 一日トータルでのカロリーでバランスをとっている。(40代、女性) |
16 | 腹八分目の規則正しい食事。(70代、男性) |
17 | 手軽で手っ取り早く、マイペースでお金の掛からない上にダイエット効果が高い健康的な「ウォーキング」が、一番です。(50代、男性) |
18 | 一にも二にも食事制限です。(40代、男性) |
19 | 今は糖尿病予備軍と言うレッテルを貰ってしまい、今迄の様な付き合いとか、冠婚葬祭等に於いての席上での宴席でも「食べたり、飲んだり」が出来なくなってしまいました。そんな自分の健康管理も投薬をし、食事量も改善し、適度な運動も実施する事で体重も減ったり、戻ったりし維持持続に努めています。今後は無理しないで削減を目指して頑張りたいです。(50代、男性) |
20 | 毎日3時間足らずの早朝ウオーキングを始めて7年目、何とか元気で頑張ってます!(70代、男性) |
今回の皆様の体重管理対策でも、やはりウォーキングなどでエネルギー消費することが圧倒的に多いようです。血流もよくなって代謝力や筋力の維持にもつながるので、ベストな対策ではないでしょうか。
代謝向上に必要なのが運動・・・そして栄養バランス。
「細菌、日本人の腸内に(海藻好き)」、仏研究チーム発見(4/8)
日本人の腸内で、ノリやワカメなど海藻の食物繊維を消化している細菌を、フランスの研究チームが発見した。この細菌は米国人の腸内にはなく、海藻をよく食べる日本人が体外から取り込んで共生しているらしい。科学誌「ネイチャー」に掲載された。
ヒトの腸内には約1000種の共生細菌がいる。これらは人体が作れない酵素を出して、消化吸収を助けている。野菜の食物繊維は腸内細菌が出す酵素によって分解・吸収されるが、海藻類の食物繊維はそのまま体外に排出されると考えられてきた。
チームは、ノリを餌にしている海中の細菌から、ノリの食物繊維を分解する酵素を発見、酵素を作り出す遺伝子を特定した。日米の31人の腸内細菌で遺伝子の有無を調べたところ、日本人13人中5人の腸内細菌にほぼ同じ配列の遺伝子があり、米国人18人の腸内細菌にはなかった。
日本人は、遅くとも8世紀にはノリを食べていたことが文献で分かっている。チームは、日本人が海藻を食べ続ける過程で腸内に細菌が入り、腸内にもともといた共生細菌がその遺伝子を取り入れて進化し、海藻の消化酵素を作るようになった可能性が高いとしている。(毎日新聞)
⇒「日本食への回帰」を裏付けるような研究結果ですね。長い歴史の間に積み重ねられた私たちの食生活と体質。急激な経済発展に合わせた食生活では、身体にトラブルが発生しても当然のような気がします。
生活習慣病の代表格・・・癌・糖尿病・アトピーなどの対策は、まず日本食回帰という食生活の改善と適度な運動がスタートではないでしょうか?
「脂肪燃焼ホルモン、運動と同様の効果」東大チームが検証(4/1)
脂肪燃焼や血糖値低下を促すホルモン「アディポネクチン」に、運動したときと同様の効果を体内で起こさせる機能があることが、東京大などのチームの研究で明らかになった。英科学誌ネイチャー電子版に発表した。高齢や過度な肥満などで運動できない人向けの薬の開発につながる可能性がある。
研究チームは、アディポネクチンが結びつくたんぱく質が働かないマウスを作り、正常なマウスと比べた。たんぱく質が働かないマウスは血糖の取り込みや脂肪燃焼のほか、持久力を生む筋繊維を作り出すきっかけになる物質の量が減り、その働きも低下していた。チームは、アディポネクチンが結びつくたんぱく質には血糖値を下げるインスリンを効きやすくし、脂肪を燃焼させ、有酸素運動で欠かせない持久力を生む筋繊維を作る機能がある、と結論付けた。
研究チームの門脇孝・東京大教授(糖尿病学)は「糖尿病患者の細胞では、アディポネクチンが結びつくたんぱく質が減っている。このたんぱく質の働きは、運動時に体内で起きる遺伝子などの働き方と一致しており、新薬の開発が期待できる」と話す。(毎日新聞)
⇒あくまで「高齢や過度肥満などで運動できない人向け」の可能性であって、一般の人が期待すべきことではありません。逆の見方をすれば、運動により「脂肪燃焼や血糖値低下を促すホルモン・アディポネクチンの効果」を得ることができるということです。
みなさん・・・がんばりましょう!
あとがき・・・100年前の日本人
1901年(明治34年)
「日本人は金持ちも貧しい者もつましく暮らし、質素な食事をし、暴飲暴食を するようなことはない。ぜい沢さとは無縁の心地よい暮らしを求め、それが ミカド(天皇)から一般国民にまで徹底しているのである。 だから、日本人には太った男も女も余り見かけない。」
たかだか100年前の日本の様子。
あまりにも急激な経済発展は、
私たちの食生活も激変させ、
身体が悲鳴をあげている。
癌・糖尿病・アトピー・・・、
現代の生活習慣病がその結果。
食事の時に、
100年前の私たち日本人の姿を想像してみましょう!
心身ともに「健康」を目指して、次号もよろしくお願いします!
発行:エリアリンク社 代表 大久保隆
~ 記事中の1つでも、健康管理のお役に立てれば幸いです ~