『身体の構成要素7(免疫系)』

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2004.07.07号

~ 目次 ~

はじめに

暑い季節・・到来!


ゴックン・ゴックン・・冷たいものをがぶ飲み・・ウ~ウマイ!

デモ、細胞に冷たすぎるものは歓迎されません!


夏場の体調管理・・大丈夫?・・だる~い日が続く夏バテ対策は今から!

夏場のエアコンで冷え性の方・・要注意!


つづきは、最下段の「あとがき」で。

以下本文です。

身体を見つめなおす(第5回・免疫)

前々号でも少し触れましたが、重要テーマ「免疫」です。

身体の構成要素(免疫系)

 1)リンパ球

私たちの身体には、血管と同じようにリンパ管が全身に張り巡らされています。リンパ管の途中には、多くの節(リンパ腺)があり、これも血管と同様にリンパの逆流を防ぎ一方通行を保っています。中身は、主にリンパ液やリンパ球から構成されます。

リンパ球はT細胞B細胞に大きく分けられます。また、リンパ球はマクロファージ(単球)などと協力して異物を撃退します。

 T細胞
働き 細菌などの異物(抗原)を直接攻撃する「細胞性免疫」
種類 ヘルパーT細胞、キラーT細胞、サプレッサーT細胞
異物撃退の流れ
マクロファージが異物を取込み(貪食作用)
異物の特徴をヘルパーT細胞へ伝達(サイトカイン)
ヘルパーT細胞の情報を元に、キラーT細胞が異物を撃退!
 B細胞
働き 抗体を作り異物(抗原)を攻撃する「体液性免疫」
異物撃退の流れ
マクロファージが異物を取込み(貪食作用)
異物の特徴をヘルパーT細胞へ伝達(サイトカイン)
ヘルパーT細胞の情報を元に、B細胞が抗体生産、抗体が異物と結合し撃退!
異物撃退後、サプレッサーT細胞が抗体生産中止を伝える。

※マクロファージが出す伝達物質(サイトカイン)によって、抗原が細菌性の場合は顆粒球に伝わり、ウイルス性の場合リンパ球に伝わって攻撃する。

 NK細胞
働き 癌細胞などの異物を取込む(リンパ球だが貪食作用をもつ)

 2)顆粒球

⇒前々号を参照ください。

 3)白血球の割合

顆粒球60%・リンパ球35%・マクロファージ5%で、この割合は自律神経(交感神経と副交感神経)の状態により変動するといわれています。

 4)免疫力向上対策の考え方

一言でいえば、これらの細胞が正常稼動できるように環境作りをすることです。


 栄養摂取

細胞を正常に稼動させるためには、スムーズなエネルギー供給が必要です。

そのエネルギーは、酵素が触媒となって化学反応で生産されます。

多種の酵素が働くには、バランスのいい栄養摂取が必要です。


 自律神経

白血球に占める各細胞の割合が自律神経により左右されるのならば、心のあり方などが非常に重要になります。そして、ストレス対策が必要になることも分かります。


 適度な運動

適度な運動による代謝向上は、血行はもちろん白血球の流れも左右します。自律神経コントロールとは切り離せないものです。


結論はいつもの表現になりますが、
バランスのとれた栄養摂取
ストレス対策
適度な運動
生活習慣病対策のためにも日頃からご配慮ください。

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一般のニュース記事から

 がんの原因知ってますか? 主因の「偏食」低い認知度(6/20)

がんになる最大の原因は「ウイルス・細菌」、次いで「たばこ」「ストレス」・・。日本人がこんなふうに考えていることが厚生労働省研究班(主任・津金昌一郎国立がんセンター予防研究部長)の意識調査で分かった。米国の研究では「塩分の取りすぎ」「野菜や果物不足」といった偏った食生活が、たばこと並ぶ最大原因に挙げられているが、今回の調査では認知度がかなり低かった。

調査は昨年12月、全国の成人男女2000人を個別に訪問して実施。1355人(68%)が回答。12項目を挙げて「これが無くなれば日本に発生するがんを何%防げると思うか」と質問した結果、昨年の世界的な新型肺炎(SARS)騒ぎが影響したためか「ウイルス・細菌」がもっとも高く、平均して51%。(共同通信)

⇒バランスのいい食事・適度な運動・ストレス対策が3本柱です。


 欧米型食生活、脳卒中の危険性高める=米研究報告(7/2)

米ハーバード大学公衆衛生学科の研究チームが、赤身の肉や漂白小麦粉、砂糖を多く摂取する欧米型食生活がもたらす健康問題に、新たに脳卒中発生の危険性を加えるべきだとするリポートを発表。

調査は、7万1千人以上の看護師を対象に実施。その結果、果物・野菜・魚・豆類・全粒穀物を多く摂取する「賢明な」食生活を送っていた人が脳卒中を起こす確率は、典型的な米国型食生活をしていた人に比べて低かった。この調査は、食生活と脳卒中の発生リスクを検証したものとしてははじめてという。

専門家らはすでに、赤身の肉など動物性脂肪の摂取が多く、食物繊維や果物・野菜の摂取が少ない食生活は、心臓発作や糖尿病・ある種のガン、肥満の発生率を高めると指摘していた。

脳卒中は米国の死因の第3位で、2003年には約17万人が脳卒中で死亡。(ロイター)

⇒当メルマガでも度々触れていますが、欧米型の食生活・外食・加工食品・冷凍食品・インスタント食品、それぞれ便利で私たちの生活に根付いていて、癌をはじめとする生活習慣病や老化を促進することは確かなようです。


 月曜の脳卒中にご用心、リスクが日曜の1.5倍(7/3)

脳卒中がもっとも起きやすいのは月曜日で、とくに働き盛りの40~50代は日曜日より発症リスクが1.3~1.5倍に跳ね上がる傾向にあることが、鳥取大医学部の倉鋪桂子教授らのグループが鳥取県内で過去17年間に発作を起こした患者約1万2000人を分析した調査で分かった。

週明けに仕事に取り掛かるストレスや土日のレジャー疲れが影響している可能性があり、倉鋪教授は「脳卒中を発症しやすい40代になったら、日曜日は早く寝て、月曜日の仕事はゆっくり始動を」と忠告している。

調査は、脳卒中対策のため鳥取県が保健所や医療機関を通じて進めている患者登録事業のデータを活用。1985~2001年にはじめて発作を起こした患者を、(1)40~59歳の2116人 (2)定年退職後の60歳以上の1万413人 に分けて、曜日と季節ごとの発生頻度を分析した。曜日別にみると、40~50代は日曜日が男性12.6%、女性11.4%ともっとも低く、月曜になるとそれぞれ16.9%と17.2%に跳ね上がった。日曜日と比べた月曜日のリスクは男性が1.3倍、女性は1.5倍だった。(共同通信)

⇒ストレスが、生活習慣病やその他さまざまな疾患の原因になっている事例には事欠きません。というより慢性疾患のほとんどに関わっていますので日頃の対策が必要です。

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その他

 あとがき

いよいよ暑い日が続く季節になりました。


ほとんどの方が経験されていると思いますが、冷たいものを急に、しかも大量に飲んだり、長期間飲んだりすると身体に変調をきたします。短期的症状には「下痢」など、長期的にはこの季節「夏バテ」など。

夏バテの症状:だるい、朝起きられない、食欲がない、肩こり、腰痛などなど。


私たちの身体を構成する細胞は、部位によって多少の違いはありますが体温の36~37度前後で正常な化学反応を行い、スムーズな生命活動が営まれるようにできています。したがって、この温度よりかけ離れた冷たいものを身体に入れ過ぎると、細胞活動(酵素反応)が正常に行われません。逆に、熱す過ぎても酵素の構造が崩れて化学反応が行われません。


エアコンの過度利用も、代謝低下による血行阻害や自律神経障害が起きてしまいます。さらに進展すると、さまざまな病名を付与されてしまいます。

熱過ぎず・・冷た過ぎず・・ほど良い生活をどうぞ!


ついでにストレス対策も、
心は、熱くなり過ぎず・・冷め過ぎず・・ほどよい加減が長生きの秘訣?


追伸、若い人は・・ガンガン沸騰するくらいに・・どうぞ!

心身ともに健康を目指して、次号もよろしくお願いします!


超ミネラル水通信・発行者

発行:エリアリンク社 代表 大久保隆

~ 記事中の1つでも、健康管理のお役に立てれば幸いです ~


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