『細胞 ~ 細胞の成分・癌細胞 ~

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2005.5.25号

~ 目次 ~

はじめに

比較的に身体を動かしやすい季節ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

⇒寒い時期には・・・外に出るのもイヤ!

⇒梅雨の時期は・・・ジメジメするので出るのはイヤ!

⇒真夏の時期は・・・暑いので出るのはイヤ!

⇒そして雨の日も・・・濡れるので出るのはイヤ!

空調が効いて快適な室内が・・・やっぱり一番!

年間を通して考えると、気持ちよく外出できる期間は意外と少ないかも知れません。デモ、私たちの身体は、動くことによって代謝機能が正常に保てます。体内に標準装備のコントロール機能を使わず、人工(空調)のコントロールに頼っては、代謝機能は衰えるばかりでなく体調までも崩してしまいます。

身体の動きが少ないと、代謝低下による生活習慣病への道が開けてきます。そして、病気になると身体を動かすのが本当に難しくなってしまいます。適度な運動は、代謝・免疫力向上のための重要な要素です。生活習慣病予防のため、年間を通して身体を動かせるご自身に合ったネタを見つけてください!

⇒元気な方へ・・・是非、身体を動かせるうちに。

⇒闘病中の方へ・・・動かせる一部分からでも始め、回復につなげてください。

⇒さっそく動かしたい方へ・・・このメルマガ読み終わってからがオススメ!

以下、本文です。

細胞 ~少し違う視点で~

私たちの身体を構成する約60兆個の細胞は、たった1つの受精卵から遺伝子の内容にしたがって、さまざまな機能を持つ細胞に分化します。同じDNAがすべての細胞にありながら、さまざまな臓器や器官を形作ってしまうので、なんとも不思議です。

その細胞の中身は、どうなっているのでしょうか?

細胞小器官の構成要素(概要)

細胞に含まれる器官は細胞小器官と呼ばれ、次のようなものがあります。

DNA(デオキシリボ核酸、遺伝情報を持つ)
液胞 タンパク質の運搬や貯蔵を行う
中心体 細胞運動の制御を行う
リソソーム 細胞内の不要物の分解やリサイクルを行う
小胞体 タンパク質を生産して輸送する
リボソーム タンパク質の合成をサポートする
ゴルジ体 タンパク質や脂質を加工・貯蔵する
ミトコンドリア ATP(細胞のエネルギー)を合成する
ペルオキシソーム 酸化酵素で有害物質の無毒化を行う

名称や働きの詳細はともかく、約60兆個の各細胞でこのように複雑で多くの処理が行われているのには驚きです。目には見えないけど、あなたの身体でも化学工場の世界が細胞の中や細胞間で稼動しています。

これ以外にも、細胞や各細胞小器官を包む膜も情報伝達や栄養素などの出入りで重要な働きをしています。

分かりづらいので見える世界に置き換えると、食べて・消化して・必要なものを吸収して・不要なものは排泄する。

髪やツメは伸びるし、聞いて・話して・見て・触って・考えることもできる。

私たちの生命活動のすべてが、身体を構成する個々の細胞という化学工場が整然と稼動してくれることで成り立っています。

細胞の主な成分

細胞の主な成分は、タンパク質・脂質・糖質・核酸です。

そう、3大栄養素を構成するタンパク質・脂質・糖質(炭水化物)が主な成分です。

さらに元素まで掘り下げると、炭素・窒素・水素・酸素の4元素にリンや硫黄などが加わって有機化合物を作っています。

参考資料タンパク質

20種類のアミノ酸で構成され、酵素や輸送タンパク質・貯蔵タンパク質・防御タンパク質・収縮タンパク質・ホルモン・構造タンパク質(コラーゲン等)などがある。

参考資料アミノ酸

炭素・窒素・水素・酸素で構成され、次の20種類がある。

バリン・ロイシン・イソロイシン・アラニン・アルギニン・グルタミン・リジン・アスパラギン酸・グルタミン酸・プロリン・システイン・スレオニン・メチオニン・ヒスチジン・フェニルアラニン・チロシン・トリプトファン・アスパラギン・グリシン・セリン

参考資料核酸

DNA(デオキシリボ核酸、遺伝情報)とRNA(リボ核酸、DNAの補助)が含まれる。

細胞の連携

60兆個の細胞が、それぞれ勝手に動いていたらどうなることでしょう?

ちょっと想像するのが怖くなりますが、通常は複雑なネットワークを構成し、整然と組織化・制御されています。連携には次のようなものがあります。

内分泌型 遠方の細胞間で化学物質を送り信号を送受信する
傍分泌型 近くの細胞間で仲介物質を送り信号を送受信する
接触型 隣りの細胞間で信号を送受信する
神経型 遠方の細胞間で軸索を経由して信号を送受信するなど

参考資料受容体

信号を送信する側をピッチャーとすれば、信号を受信する細胞のキャッチャーミットを受容体と言います。タンパク質で構成され、薬などは特定の受容体めがけて投げるようなものもあります。

細胞の生と死

1個の受精卵から分裂する細胞は、無限に分裂するわけではありません。細胞周期が遺伝子にプログラムされていて、細胞分裂の終わりや細胞の死滅が制御されています。細胞の死は、細胞の自殺あるいはアポトーシスと呼ばれています。

この制御は、染色体(DNA)の末端部分にあるテロメアと呼ばれる構造体により細胞分裂の回数がカウントされている・・・らしい(テロメア仮説)。

無限に分裂する細胞は怖さを伴いますが、老化という面では魅力的カモ。

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一般のニュース記事から

 中年男性3割が「上半身肥満」、20代女性「やせ4人に1人」(4/21)

ウエストが85cm以上と太めで、心筋梗塞などになる危険性が高い「上半身肥満」の疑いのある人は、30~60代男性の30%前後を占めることが、厚生労働省の2003年国民健康・栄養調査で分かった。20代女性は逆に4人に1人が「やせ」体形で、両極化が進んでいた。

調査は、03年11月に無作為抽出した全国の約1万1000人を対象に実施。身体計測への協力も求め、ウエストサイズは15歳以上の約6,600人が協力。身長・体重から算出した「BMI」という体格指標が25以上の「肥満」の人は、平均で男性の27%、女性の21%。日本肥満学会の基準はこうした人のうち、男性はウエスト85cm以上、女性は90cm以上を「上半身肥満の疑い」としており、当てはまる男性は全体の25%、女性は14%だった。(共同通信)

⇒前号で日本人のウェストサイズについては曖昧でしたが、85cmが目安になるようです。もちろん身長の加味も必要かと思いますので、BMIを再掲載しておきます。

参考資料BMI指標

Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)の略称で、体重と身長の値で算出する肥満度を表す指数。

算出式 : 体重(kg)を身長(m)の2乗で割る。

例)体重60kg・身長170cmの場合、60 ÷(1.7 * 1.7)=20.76


 体内時計が肥満にも関与、米チームがマウスで実験(4/22)

睡眠など体の約24時間周期のリズムを調節している体内時計が狂ったマウスには、肥満などの代謝異常が多発することを、米ノースウエスタン大を中心とする研究チームが確かめ、米科学誌サイエンス(電子版)に発表。

人の肥満や代謝異常にも、体内時計が何らかの形で関与している可能性を示す成果。チームは「体内リズムを最適に保つという新たな肥満対策が、将来可能になるかもしれない」と話している。

代表的な時計遺伝子「クロック」が変異して体内時計が狂ったマウスと、正常マウスをそれぞれ2つに分け、普通の餌と高脂肪の餌を与えて育てた。変異マウスは食べる量をうまく調節できず、普通の餌を食べて育った場合でも、高脂肪の餌を食べた正常マウスと同じくらい体重が増加、血液中の脂肪や糖の量も正常マウスより多かった。

チームは、約24時間周期のリズムの維持が生体の正常な機能を保つのに重要な働きをしていることが、あらためて明らかになったとしている。(共同通信)

⇒正常な代謝活動のために、体内時計の管理も追加した方がよさそうです。


 交代勤務、がん3.5倍に大規模疫学研究で判明(5/2)

24時間操業の工場や鉄道、ホテルなどの交代制職場で働く男性は、主に昼間働く日勤職場の男性に比べ、前立腺がんになる危険性が3.5倍、心筋梗塞などの虚血性心疾患で死亡する危険性が2.8倍高いことが、大規模疫学研究の分析で分かった。

不規則な勤務による体内時計の乱れが関与していると考えられ、虚血性心疾患は血圧上昇やストレスも原因とみられる。厚生労働省の調査では、午後10時以降の深夜業に従事する労働者がいる事業所は2割に上り、うち半数が交代勤務を導入。研究者らは「前立腺がん検診の導入や、循環器病の危険因子を持っている人の適正配置など、労働管理の在り方を考えるべきだ」と話している。(共同通信)

⇒やっぱり、正常な代謝活動のため体内時計の管理も追加しましょう!


 慢性疲労の専門外来開設へ全国初、大阪市大病院(4/21)

大阪市立大病院は、慢性的な疲れに悩む患者を治療する「慢性疲労外来」を5月に開設すると発表。原因不明の激しい疲労が続き、日常生活に支障を来す「慢性疲労症候群」の患者は全国に数十万人いるとされ、同病院は「現代社会で疲労は大きな問題だが、治療体制が十分でなかった。今後は疲れのメカニズムも解明したい」と話している。

専門外来は、2人の専門医師を中心に薬物療法やアロマセラピー、笑いなども活用して治療する。(共同通信)

⇒「なんとなく調子が悪い・・・デモ原因が分からない」現代社会には、半病人の人口が増加しているようです。ミネラル不足との関係も指摘されています。


 胃がん、内視鏡検査で見落とし2割福井県立病院調査(5/12)

胃の内視鏡検査で、胃がんの2割が見落とされていたことが、福井県立病院の細川治医師らが行った調査で分かった。今回の結果に細川医師は「データを積み上げるとともに、検査医の実力向上が課題だ」と問題提起している。

調査は、84~95年に同病院で実施された内視鏡検査8万8535件が対象。受診者のその後を、福井県が記録している「がん登録」制度と照合した。その結果、当初の内視鏡検査で胃がんが見つかったのは1,201件。一方、「異常なし」と診断されながら、その後の追跡調査で3年以内に胃がんと診断されたのは343件だった。細川医師はこの343件を「見落とし」と定義しており、その割合は当初の検査で判明した分を含めた総数の22.2%となった。

見落とし率は検査した医師の経験で差があり、10年未満だと25%だが、10年以上では20%に下がっていた。見落とされた原因について分析すると、内視鏡の撮影画像で明確な病巣が映っているのに見落とされた人が41%、撮影法の未熟さや不備などで画像が不鮮明な人が16%だった。残る43%は画像にがんが映っておらず、病巣を撮影し損なったのか検査後にがんが生じたのかは分からなかった。

細川医師は「2割を超える見落とし率は内視鏡検査が胃がんの発見方法として完ぺきではないことを示している。3年間隔では、検査の間にがんが生じる可能性もあるので、リスクに応じて間隔を短くした方がいい」と話している。

福井県立病院は全国135施設ある国の地域がん拠点病院の1つで、年間約1万件に上る検査件数は全国トップクラス。撮影したフィルムを再度見直したり、検査医にマニュアルを配布するなど検査精度を上げる一連の取り組みで知られている。

内視鏡検査などの認定医制度を設けている日本消化器集団検診学会理事の三木一正・東邦大教授(消化器内科学)は「こうしたデータは世界的にも貴重だ。全国的にもこれと同等かそれ以上の見落としがあるとみられ、患者さんは学会の認定医など資格を持った医師を選んで検査を受けてほしい」と話す。(毎日新聞)

⇒ん~、想像以上に未熟。医療現場のさらなる技術向上・発展を希望します。

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その他

 あとがき

~省略~

心身ともに健康を目指して、次号もよろしくお願いします!


超ミネラル水通信・発行者

発行:エリアリンク社 代表 大久保隆

~ 記事中の1つでも、健康管理のお役に立てれば幸いです ~


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